ストーリー

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その頃、僕は自転車のトレーニングは、走り込んだ距離が全てだと思っていた。

○○の大会で優勝したいとか、そんな明確な目標はなかったけれど、ひたすら速い先輩たちに付いて行く苦しい練習に耐えるほどに、強くなっていくのが楽しかった。そんな高校1年生だった。

 

しかし、そんな日々は1年半で終わりを迎える。ひたすら長く走っても、速くなっていく感覚がない。レースに出ても、完走することさえ出来ない。モチベーションは一気に下がった。明確な目標と、速く走るための工夫が必要だと知ったのは、高校3年目。後輩たちからも呆れられるような遅さだが、これが、「身体の使い方」や「トレーニング方法」について考えるキャリアのスタートなのだろう。

 

もちろん、当時はこんなことは知らなかったけれど、僕の骨格は足首、ひざが内側に崩れていたのでハムストリングなど裏側の筋肉が使いにくいタイプだった。どうにかして使うために、サドルを大きく後ろに下げた。

それ以上の方法に出会うのは6年後のことだった・・・。

 

プロロードレーサーからパワートレーニングを習い、

サイクリスト向けトレーナーからポジションと体幹トレーニングを習う

 

大学時代に所属した実業団チームでは、「距離を長くする」トレーニングの他に「強度を上げる」パワートレーニングを習った。今までになかった刺激が入ることで、実力は大きく伸びた。実業団のエリートカテゴリーで年間総合優勝を手にする。

しかし、これも1年半くらいで伸び悩みを迎えた。サドルを大きく後退させたポジションでは、力が伝わりにくい、自分は明らかに体幹が弱い・・・という課題は薄々と感じていた。

 

そして、フィットネスジムでトレーナーのアルバイトをしながら、もっと効率の良い身体の使い方を研究し続けた。自転車雑誌に載っているようなコーチ・トレーナーから、何度も指導を受けた。バイクのポジション調整、セルフケア、体幹トレーニングについて。

 

奈須氏の骨格修正トレーニングに出会う

 

僕自身もやがて、サイクリスト向けのトレーナーという道に進んだ。筋肉の硬い場所をマッサージして、ストレッチして、弱いところ(多くは、体幹部・お尻の筋肉)をトレーニングすれば、良いフォームで走れるようになると信じていた。

しかし、いくらケアをしても身体が硬いままの人もいるし、筋トレをしてもペダリングのクセが抜けない人もいる。もっと良いアプローチはないだろうか?それを模索していたときに出会ったのが、奈須由高氏だった。

 

彼は、遠くで走っているサイクリストでも、窓から見える道行く人でも、骨格がどのように崩れていて、どんな症状に悩んでいるか言い当てることができた。もちろん、僕のパフォーマンスが上がらない原因も彼には全て見えるのだった。

例えば、今まで自分の上半身が、強度を上げると大きく揺れるのは、体幹の筋力が弱いからだと思っていた。しかし、彼に言われたとおり乗ってみると、その場からブレがなくなり、パワーロスもなくなる。

言うまでもなく、瞬間的に体幹の筋力がUPしたわけではない。骨格を正しく動かせば、その場からでもパフォーマンスは上がるのだった。

骨格を正しく使いながら、必要な筋肉をさらにトレーニングすれば、もっとパフォーマンスは上がる。

 

この方法を取り入れてから、今まで効果を感じてもらえなかったお客さまにも、成果を上げられるようになった。それから僕は、”骨格修正トレーニング”と、それをより効率化するアイテムを広めていく仕事をしたいと思うようになった。

 

COSMOSの始まり
~医学的な知識を、快適なサイクリングライフのために~

 

そしてある時、「奈須さんのやっているトレーニング方法を教えるサイクリスト向けのセミナーを開催したいので、ゲスト出演していただけませんか?」という提案をした。引き受けていただき開催したところ、今までにない大きな反響があった。

 

奈須氏が対象としているクライアントのメインは、サイクリストではない。整形外科医や理学療法士から紹介される、股関節やひざの痛みで、歩くのに困っている人たちだ。痛みを取るには手術しかないけれど、リスクも大きいのでメスを入れたくはない・・・という患者さん。実は、僕の親戚にもそんな人がいて、奈須氏に治療していただいたことがある。

「杖なしで歩ける!痛くない!」という驚きの声に僕も大きな感銘を受けた。

 

自転車業界で行われているバイクフィッティングには海外からノウハウを取り入れたものもあるが、実は、本国では医療資格のある人間にしかできないような難しい内容を、都合良くカットして、身体の仕組みをほとんど勉強していない人がやっている例がほとんどだ。痛みの原因も理解できないので、何か問題が起きても、「病院に行って下さい」の一言で片付けてしまうのである。

 

クライアント様の痛みの原因、パフォーマンスが伸び悩む原因を正しく伝え、解決のために必要なアプローチを提供する。そうすることで、故障することなく多くの方に、趣味としての自転車レースを楽しんでいただけるのではないか。そして、スポーツをやっている人に限らず、正しく歩くこと、そのための知識や製品がもっと広まっていけば、日本社会にとっても、とても良い影響があるのではないか。

それがCOSMOS performance consultingの生まれたストーリーであり、存在意義である。

 

より楽に。より速く走るために。

COSMOS performance consulting

岡 泰誠

 

Posted by yasumasa_oka


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